"Mr.STONES"小さな巨人。

三河 徹也Tetsuya MIKAWA

兵庫県/28歳

背番号33

小さな体格を言い訳にしていた

身長159cm。コートにいるのは、自分より全員が背の高い選手。そんな体格のハンデをこれまでのバスケ人生のなかでは、どこか言い訳にしていました。学生時代はバスケット強豪校にいましたが、当然レギュラーになれず、それでもバスケが好きだからバスケットボールの専門学校にも通いました。それでも心のどこかにずっと、うまくいかないのは自分の身長の低さのせいにしていたんです。そうして社会人になり3年半が過ぎたころ、まだ自分のなかに「バスケがしたい」という想いがありました。人生は一度きり。もう一度、この世界で勝負したいと、小豆島ストーンズのトライアウトを受けました。

島で見つけた新しい自分

小豆島でバスケをする魅力は、都会にはないトレーニングができること。神社の階段やビーチを走ったり、他のチームにはない練習が面白いですね。これまでは、バスケの上手い人がプロになるものだと思っていました。でも、まがりなりにもローカルプロとしてバスケに打ち込むなかで、上手さだけでなく「人に愛されること」がプロとして欠かせない素質だと気づかされました。小豆島ではご近所の人との距離も近く、野菜や魚をもらったり、気さくに話しかけてくれたり、応援してくれる人が身近にいます。ストーンズに加入して、多くの島の人たちと出会うことで、自分の視野も大きく広がりました。この島でバスケも、自分の心も磨くことができていますね。

小さい自分だから勇気を与えられる

今ではローカルプロとして、自分の身長を言い訳にはできないと思うようになりました。むしろ小さくても、学生時代にレギュラーでなくても、努力すればできないことなんてない。諦めず、がむしゃらにBリーグのトップを目指すことで、自分と同じような悩みを持つ子どもたちに夢を与えたいと思っています。それに小さいやつが、大きいやつを倒していく姿を、子どもたちにも見せてあげたいんです。だから自分に言い訳せず、昨日できなかったことを今日できるように、一歩一歩成長していくつもりです。そして将来はBリーガーとして活躍することが、自分を育ててくれた小豆島への恩返しになると信じています。

小豆島ライフ

小豆島に来て、海のキレイさ、空気の新鮮さ、人のぬくもりに感動。神戸にいるときには気がつかなかったことばかりだという。島の自動車整備工場で働き、メカニックのサポートで勉強の日々。島のラーメン店情報はかなり詳しいので、ぜひ聞いてみるといいかも。